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日記210424

 啓文堂書店府中本店でSFマガジンの最新号と川上未映子『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』を買う。ドトールへ行き、SFマガジンに掲載された鈴木一平+山本浩貴「無断と土」を読む。退店し、目的もなく駅前の商業施設を歩いていると、「秋田・九州物産展&マルシェ」が催されているのを見つける。「味どうらくの里」という、秋田県大仙市に本社をおく東北醤油株式会社から発売されている、秋田県ではたいへんポピュラーなめんつゆが売られていて、懐かしいなと思いながら買う。秋田の物産展と九州の物産展とでは会計の場所が異なっていて、フロアの隅寄りにレジを構える九州側の販売員は、暇そうにスマートフォンを触っていた。四角に並べた商品陳列用の机の内側でしゃがむ販売員の後方から画面がちらっと見えたとき、ツイッターの画面が表示されているように見えた。アカウントの特定ができないだろうかと思い、意識的に画面を覗き込もうとするが、よく見えなかったからすぐにやめる。電車に乗って新宿に向かい、紀伊國屋書店へ行く。詩の棚を見ると山田亮太『オバマ・グーグル』が置かれていたので手に取る。レーモン・クノー『文体練習』と福沢将樹『ナラトロジーの言語学』を併せて、三冊を買う。今月は本を買いすぎている。無計画な買いもののツケがどこかで回ってくるはずで、未来におそろしさを感じてしまうが、自分自身や世の中に対するどうでもよさが勝ち、すぐに気持ちを切り替える。府中に戻って、スーパーで里芋を買って帰宅する。買ったばかりの味どうらくを使って煮っ転がしをつくってみたがうまくいかなかった。煮っ転がしを食べながら友人と通話をしていたら、いつのまにか朝の四時になっていて、菅義偉のインスタグラムのアカウントを一通り見て笑ったのち、おやすみなさいと言って通話を切断する。

カテゴリー: 日記