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日記210716

 残業で帰りが遅くなり、二十一時四〇分頃に電車に乗るとおどろくほどに空いていて、二〇時で飲食店が閉まったりなんだりしていることは思っていたよりひとの動きに影響を与えているのだと目に見えて感じられた。金曜の夜、陽気に飲み歩いていたひとらはどうやって過ごしているのだろう。帰宅して、冷房を起動させ、開いていた窓を閉めたら指を挟めた。右手の中指、爪のちょうど中央付近が黒く滲む。指を抑えながら数分悶える。これだけ痛烈な感覚を味わったのはひさしぶりな気がする。先日に酒を飲み過ぎて嘔吐したときの鈍いしんどさとはまったく異なる、鋭利に全身を突き刺すような痛みの信号。耐えるのではなく受け入れながら馴染ませるように痛みを捉えると、不思議と心地よさすら感じられるようになる。たぶん熱い湯に浸かる感覚に近い。指に違和感を残しながら、素麺を食べて、寝た。水族館に行く夢を見た。たくさんのカメが泳ぐ水槽を眺めて、何枚かの写真を撮った。何名かの知人にも遭遇した。目が覚めて、夢に出てきた「神奈川県立水族館」を検索してみたが、そんな施設はとうぜん存在しない。

カテゴリー: 日記