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日記210626

 労働後に神保町の古本屋に行く。出勤先が御茶ノ水だったから歩いて向かった。澤口書店に入り、店内近くの棚を少し眺めて、思ったよりも本を買うことになるかもしれないと察し、一度退店してコンビニでお金を下ろす。数ヶ月前に訪れたときに迷って買わなかった本がまだあった。Amazonだと三〇〇〇円くらいするが、ここだと九〇〇円で売られている。定価は一七〇〇円と書かれている。店内をうろついていると、若いひとのすがたが目立つように思った。それもいかにも文系青年という感じではなく、見た目が洗練されていたり肌の露出が多かったりする。本を求めるひとは属性にかかわらずたくさんいるのだと、書店に行くと気付かされる。Amazonでばかり買い物をしていたらたぶん気づかない。四冊の本をレジで渡し、四九〇〇円を支払う。土曜日だからか帰りの電車は空いている。端の座席に腰を下ろして小説を読む。電車が進んでもやはりひとの乗り入れはあまりない。十八時前の外はまだ明るく、時間が引き延ばされているような空気が心地よい。次はつつじヶ丘とアナウンスが聞こえる。いつの間にか寝ていたようだった。

カテゴリー: 日記