労働がない日が四日続いていたが、一冊の本も読み終えることがなかった。では何をしていたかといえばだるさがとれずほとんど寝ていた。ほとんど寝ていたがだるさがとれなかった。起きている時間は『龍が如く』の実況動画を見ていた。真島吾郎というテクノカットのキャラクターが出ていて、真島吾郎みたいな髪型にしようかなと思い、美容室の予約をした。予約をしたはいいが、当日真島吾郎みたいな髪型にしてくださいとオーダーしろとでもいうのだろうか。一週間後のじぶんが散髪の動機を恨みそうではある。ふつうはテレビに出ている俳優だとか雑誌で見かけたモデルだとか、もしくはいまやSNSで見たこの投稿とかそういう類いになるのかもしれないが、いずれにせよある媒体を通じて目についた現実に存在する人物の髪型を見て影響を受けては自身に投影しようとするのだろう。そこから対比的に考えると、いわゆる「オタク」だとか「陰キャ」だとかと呼ばれる(あるいはそう自称する)ひとたちの髪型は個性的である場合が多いようにも思われるのだが、その理由はアニメや漫画やゲームが参照されているからではないかとかねてから思っている。というかあまり意識はしていないが、たぶんじぶんにその傾向があるのだろう。あまり見た目をどうこうしたいとは思わないが、こういうのだったらかっこいいかもなと思うときのそれはだいたいアニメや漫画やゲームだったりする。そうやってだらだら過ごしたのち、夕食を買いに行ったついでにドラッグストアに寄って「パンセダン」という薬を買った。外箱には「ストレスなどによるイライラ感・緊張感をやわらげます」と書かれている。服薬してみると意外と効果があるのか、たしかに脱力感が感じられ、いつもは力みっぱなしのあごの筋肉にも緩みがある。生活は勝手につづいてしまうから、立ち止まりたいときは薬で誤魔化しながらやりすごすしかない。月末締め切りの書き物があったがここ数日の体調不良でまったく進んでおらず、来年に持ち越しかなと思っている。
日記220718
カテゴリー: 日記