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日記220724

 夜までずっと部屋に座って過ごしていたせいか脚に脱力感があり、筋肉に刺激を与えた方がいいような気がして走りに外へ出た。日頃の運動不足ゆえ、ジョギングでは適度な運動になるほど走り続けられるとは思えなかったから、近所の大きな公園まで軽く走って公園に着いたあとは直線の広めな遊歩道で何本か短距離のダッシュを繰り返した。日常的な運動における走るという行為はもっぱら長距離走を指しているが、それは短距離で瞬発的な走りをすることが身体に対する怪我の危険性と周囲に対する事故の危険性をはらんでいることによる。言い換えれば、気軽に短距離走を行える場所は日常にはなく、せいぜいトラックがあるくらい設備の整った運動場などに足を運ぶしかない。中学から高校まで陸上競技部に所属していたが、長距離走は大の苦手だった。専門でやっていた跳躍競技は持久力よりも瞬発力を要する。その点では短距離選手と性格は近く、跳躍選手は基本的に短距離選手と同じ練習メニューを与えられることも多い。過去にそうした経験があるからか、短距離走であれば嫌いではなくむしろたのしいくらいだ。もし生活圏内に気兼ねなく短距離走に興じられる場所があったなら運動不足も解消できそうな気すらする。そんなことを考えながら走った。いつしか長距離走が占めていた「走る」のイメージを短距離走に転回するだけで走ることへの距離感が大きく変わることがおもしろく感じられた。久しぶりの運動で──といっても外に出ていた時間はわずか20分程度だったとは思うのだが──疲れたのか、夕方に買った5個入りのどら焼きを4個も食べてしまった。少食で一向に体重を増やせない身としては運動するだけで食事量が勝手に増えてくれるのもまたありがたい。

カテゴリー: 日記