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日記230115

よほど強くなければ外から雨音も聞こえてこない。カーテンの半分は日中も閉めていて、開けているもう片方も窓越しにくっきり外の様子が見えるということはなく、意識的に覗き込みでもしなければ日差しが出ているかそうでないかくらいしか判別できない。空調をつけていれば外が寒いのか暖かいのかでさえ判断できず、つけていずとも駐車場の真上に位置する部屋は熱がこもらないからただでさえ冷えやすく外に出たほうが暖かいということはざらにある。降雨についても同様で、外に出てはじめてその日そのとき雨が降っていたことを知るなんてことはしょっちゅうであり、きょうも出かけようとドアを開けてからだを外に出した瞬間に、雨が降っているとわかってすぐさま身をひっこめた。そもそもろくに外に出ないと気もふさぐからという、ややうしろむきな理由で外出を決めたくらいだからやる気もなく、時刻は夕方、日はすでに沈んでいて、行くあてといえば駅近くのカフェくらい、わざわざ傘を差しからだを濡らしてまで済ませるような用事ではない。宛先のない屁理屈をうだうだと並べながらも結局カフェに向かうことにはなるのだが、カフェが入ったビルの二階の催事場で東北物産展が行われていたりそこで稲庭うどんと迷いながら白石温麺を買ったりと、外出を迷っていた時点では想像しえなかった事態が起きるものだから、外に出ないと気がふさいでしまうのはからだが偶然に晒されないことからくるのかなとかなんとか思わなくもない。一時間ちょっとカフェに滞在して、帰り道は雨がほとんど止んでいた。

カテゴリー: 日記