五輪会場で酒を販売するとかしないとかの騒ぎを見て、いつの間に開催自体がおおむね了解されたのだろうと思う。それに、飲食店での酒類提供を制限しながら五輪では可とはなにごとかと反発したくなる気持ちもわかるが、禁止に動かすのではなく自由に酒が飲めるような元の状況へといかに回復させるかという議論をした方がよくないか、などとこっちの議論に釣られてしまうことが既に誤りだ。それはそれとして、たばこと同様にアルコールを忌み嫌うひとは少なくなく、生理的な嫌悪と健康問題と公衆衛生を組み合わせれば民意は容易に動くし、そのうち飲酒は低俗な人間がすることだとかそういう空気もできあがりそうではある。想定しうるひとつの仮説に過ぎない話ではあるが、こちら側に進むのは勘弁してほしい。ひとはそんなに清廉潔白ではないし、清廉潔白になんかきっとこれからもなれやしない。
日記210623
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