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日記220327

あしたから数日有休消化でしばらく労働がない。雇用契約更新の話に対してあいまいな返事をし続けていたが、なんとなく流されてもう一年雇われることになった。まだ確定ではないのだが、4月1日からまた出社することになるのだろう。自分のことは自分がいちばんよく知っているし、そこですべてを投げ出すような性格でないこともわかっている。それでも、正社員登用の話は断った。断ることになんの意味があるのかわからないが、とにかく断った。だれにも期待されたくない。

あしたから数日労働をしなくて済むからワインを飲んでいる。帰りにセブンイレブンで買った。飲酒をするとしゃべりたくなるが、しゃべる相手もいないから適当に日記を書いている。

労働中に作成した覚え書き的な資料の文字数が1万8千字程度になった。作成にかかった時間は1週間足らず。このペースで、これだけの文字数の小説でも書ければよいのだが。

ゲンロンカフェのイベントアーカイブを見ている。ひとつのイベントが何度も時間延長され、登壇者が突発的に入れ替わるということをゲンロンカフェはたまに当たり前のようにやるが、よくよく考えればかなりめずらしいことだ。そしてなにより観客がその異常さをふつうに受け入れてしまう空間をつくりあげていることがなによりすごいのかもしれない。

もう一年は労働することになりそうだから、金もいくらか安定して入ることだろうし、眼鏡を新調しようと思っている、ZoffやJinsのような安いメガネが市場を席巻している流れとは手を切りたい。いいメガネを買っても、世の中も私の人生もたぶん何も変わらない。それでもいいメガネを買おう。なにひとつ変わらないという無情な気持ちでいいメガネを買おう。いい眼鏡を買うのだ。何も変わらないという心細さのままでいい眼鏡を買うのだ。

最近、分析哲学の本を読むことが多くなった。難しいものは読めないから入門書と銘打ったものばかり読んでいる。今日はクワインの入門書を読み始めた。こんなものを読んだところできっとなんの役にも立たない。

きょうはひとびとが身にまとう布の量が減っているように見えた。たぶん暖かったのだろうが、ずっと室内にいたからよくわからない。たぶん遊びに歩くひとが多かったのだろうが、ずっと労働をしていたからわからない。布が減ったぶんだけ電車で隣に座るひととの間隔が広くなったのがうれしかった。

「無理をしなくていい」とはここ数年のツイッターにおけるトレンドのひとつだが、「限界まで自分を追い込む」という考え方のほうが性に合っていることはまちがいない。

酒を飲みながら過剰なほど長々とどうでもいい話をする。そんな機会が失われていることを惜しんでしまうのは、いま酒を飲んでいるからなのか、酒を飲みながら長時間話している動画を見ているからなのか。

カテゴリー: 日記